「丸亀製麺の業績が悪化している?」

そんなニュースを見て、驚いた人も多いのではないでしょうか。

丸亀製麺は2026年3月期に事業利益で過去最高を更新しました。

ところが、2026年4月から6月の事業利益は前年同期比16.0%減となりました。

しかも気になるのが、売上そのものは落ち込んでいないことです。

同期間の売上収益は365億900万円。

前年同期比では3.2%増え、第1四半期として過去最高となっています。

つまり、丸亀製麺は「売れなくなったから減益した」という単純な話ではありません。

会社側は、人件費などのコスト増加を売上の伸びだけでは吸収しきれなかったと説明しています。

一方で、2026年6月には既存店の客数が前年同月比9.9%減。

7月も4.9%減となり、客数については気になる動きが出ています。

2026年1月には一部商品の値上げも行われました。

ネット上では「以前より高く感じる」「天ぷらを付けると1000円近くなる」といった声も目立っています。

その一方で、ライバルのはなまるうどんは増収増益。

すかいらーくグループ入りした資さんうどんも全国への出店を急速に進めています。

なぜ丸亀製麺は最高益から一転して減益したのでしょうか。

値上げによる客離れは本当に起きているのでしょうか。

2026年8月20日時点で確認できる業績や価格、店舗戦略を基に詳しく見ていきます。

丸亀製麺が最高益から一転して減益した理由はなぜ?

まず結論からいうと、丸亀製麺の減益について会社側が説明している大きな理由はコスト増です。

2026年4月から6月の丸亀製麺セグメントの売上収益は365億900万円でした。

前年同期比では3.2%増えています。

売上だけを見れば、むしろ成長しています。

ところが事業利益は56億6500万円。

前年同期比では16.0%減りました。

トリドールホールディングスは、人件費などの増加を売上で吸収しきれなかったと説明しています。

ここが今回の「丸亀製麺が減益した理由」を考えるうえで最も重要です。

客がまったく来なくなったため赤字になった、という状態ではありません。

売上は伸びているものの、それ以上に店舗運営に必要なコストの負担が重くなったと考える方が実態に近いでしょう。

しかも直前の2026年3月期には、丸亀製麺の売上収益と事業利益が過去最高となっていました。

好調だった前年との比較であることも、16.0%減という数字を見る際には押さえておきたいポイントです。

丸亀製麺は売上が増えたのになぜ減益?人件費との関係

今回の数字で特に興味深いのは「増収減益」であることです。

売上が3.2%増えているにもかかわらず、利益は16.0%減っています。

飲食店では売上から原材料費、人件費、光熱費、賃料などを差し引いた残りが利益になります。

そのため、売上が伸びてもコストの上昇幅が大きければ利益は減ります。

丸亀製麺の場合、店内で粉から麺を作り、茹で上げや天ぷら調理を行う店舗運営が特徴です。

全店舗で製麺機を使い、店内調理による「打ち立て・できたて」をブランド価値にしています。

効率だけを追求した飲食モデルとは違い、人の技術や店舗内での調理体験も商品の一部になっているわけです。

その強みは同時に、人件費が上昇したときの影響を受けやすい構造にもつながります。

今回の減益は、丸亀製麺のブランド力が突然失われたというより、売上成長とコスト上昇のバランスが崩れたと見るのが自然でしょう。

丸亀製麺は値上げで客離れした?2026年の価格改定を調査

検索で特に気になるのが「丸亀製麺は値上げで客離れしたのか」という点です。

丸亀製麺は2026年1月14日から、一部商品の価格を改定しました。

背景として挙げられたのは、原材料価格、人件費、物流費、エネルギーコストなどの上昇です。

代表的な釜揚げうどん並は370円から390円になりました。

現在、公式メニューでは主な定番商品が次の価格になっています。

  • 釜揚げうどん並 390円
  • かけうどん小 340円
  • かけうどん並 440円
  • ぶっかけうどん並 440円
  • 釜玉うどん並 550円
  • きつねうどん並 640円
  • 焼きたて肉うどん並 890円

店舗によって価格や販売商品が異なる場合があります。

基本のうどんだけを見ると400円前後の商品も残っています。

ただし、肉系や期間限定商品を選び、さらに天ぷらやいなりなどを追加すると会計金額は大きくなります。

ネット上で「1000円近くなった」という声が出やすいのは、この組み合わせ価格の印象も大きそうです。

では、値上げが客数減少の直接的な原因なのでしょうか。

ここは断定できません。

値上げ直後の1月は既存店客数が前年同月比0.5%減でした。

しかし2月は3.5%増、3月は7.0%増となっています。

値上げ直後から一貫して客数が減り続けたわけではありません。

そのため「値上げしたから客離れした」と一本の因果関係だけで説明するのは難しいでしょう。

丸亀製麺の客数が6月9.9%減・7月4.9%減となった理由はなぜ?

それでも無視できないのが2026年6月と7月の数字です。

6月は既存店客数が前年同月比9.9%減少。

客単価は3.3%増えたものの、売上は7.0%減りました。

7月も客数は4.9%減り、売上は2.5%減となっています。

つまり「客単価を上げても客数減を補いきれない月」が発生しています。

背景として考えられるのが、物価高による消費者の節約志向です。

うどんは昔から「安く、早く食べられる日常食」というイメージが強い食べ物です。

同じ100円の値上げでも、高価格帯の外食と大衆的なうどんでは受け止め方が違う可能性があります。

一方で天候、キャンペーンの有無、前年の販売状況なども客数を左右します。

6月と7月の客数減だけで長期的な「客離れ」が確定したとは言えません。

今後数か月の既存店売上と客数を続けて見る必要があります。

丸亀製麺は高くなった?1000円近くなるという声の理由

ニュースサイトのコメント欄では、価格への反応が非常に多く見られました。

特に目立つのが「天ぷらまで注文すると1000円近くなる」という意見です。

以前はワンコイン前後で利用できるイメージを持っていた人ほど、現在の価格との差を大きく感じているようです。

肉系や季節限定商品では800円から900円台の商品もあります。

そこに天ぷらやいなりを追加すれば、1000円を超える組み合わせも珍しくありません。

ただし、これは「丸亀製麺では1000円出さないと食べられない」という意味ではありません。

釜揚げうどん並は390円です。

かけうどんやぶっかけうどんにも低価格のサイズがあります。

問題は絶対的な価格より、「丸亀製麺なら安い」という過去のブランドイメージとのギャップなのかもしれません。

丸亀製麺とはなまるうどんはどちらが安い?価格を比較

ライバルとして比較されることが多いのが、はなまるうどんです。

2026年時点の公式価格では、はなまるうどんの「かけ小」は360円です。

丸亀製麺では「かけ小」が340円、「並」が440円です。

ただし、両社ではサイズ区分や麺量が同一とは限りません。

価格だけを並べて「どちらが絶対に安い」と判断するのは適切ではないでしょう。

比較項目 丸亀製麺 はなまるうどん
代表的な低価格商品 かけ小340円、釜揚げ並390円 かけ小360円
主なスタイル 店内製麺とできたて体験 セルフ式讃岐うどん
定番商品の特徴 釜揚げ・ぶっかけなど かけ・ぶっかけなど
近年の戦略 体験価値と多彩な商品 日常需要と新業態の両立

はなまるうどんは2026年の価格改定でも、看板商品の「かけ小」は360円に据え置きました。

「日常食として利用しやすい価格」を意識した商品戦略が見えてきます。

丸亀製麺とはなまるうどんの業績に明暗が分かれた理由はなぜ?

丸亀製麺が2026年4月から6月に減益となった一方、はなまるうどんは好調な業績が報じられています。

2026年2月期は増収増益。

さらに2026年3月から5月についても売上と利益が前年同期を上回りました。

この違いから「はなまるが丸亀に勝った」と考えたくなりますが、単純な優劣ではありません。

各社の店舗数、前年の業績、出店段階、投資内容が違うためです。

重要なのは、はなまるうどんが低価格の商品を残しながら、新しい需要も取り込もうとしている点でしょう。

定番商品だけに依存するのではなく、肉を前面に出した新しい店舗などにも挑戦しています。

はなまるうどんはなぜ増収増益?現在の店舗戦略を調査

はなまるうどんは一時期、店舗数や業績の面で苦戦した時期もありました。

しかし現在は再び成長に向けた動きを強めています。

2026年6月時点の「はなまる」店舗数は420店です。

吉野家ホールディングスは中期経営計画で、はなまるについて大都市圏への集中出店を進める方針を示しています。

さらに、立地によって商品構成や店舗の役割を変える戦略も掲げています。

  • 郊外では居心地の良い空間を強化
  • オフィス立地では日常的に利用しやすい商品を重視
  • フードコートではメニューを最適化
  • 大都市圏への出店を強化
  • 新しい麺業態への挑戦

一律に同じ店を増やすのではなく、利用場所に合わせて店を変える方向です。

これが今後のはなまるうどんの成長を考えるうえで重要なポイントでしょう。

丸亀製麺と資さんうどんは何が違う?メニューやサービスを比較

もう一つ注目されているのが、北九州発祥の資さんうどんです。

丸亀製麺とは、うどんを中心としながらも店の使われ方がかなり違います。

比較項目 丸亀製麺 資さんうどん
代表的な特徴 店内製麺・打ち立て 豊富なメニューと食事需要
注文後 セルフ要素が強い 店舗サービス型
サイドメニュー 天ぷら・いなりなど 丼・おでん・ぼた餅など
利用シーン 昼食・短時間利用など 昼食から家族の食事まで幅広い

資さんうどんでは、うどんだけでなく丼、おでん、甘味などを選べます。

「うどんを食べに行く店」というより、幅広い食事ができる店として利用しやすいのが特徴です。

この違いが家族連れや夕食需要との相性にもつながっています。

資さんうどんが急拡大している理由はなぜ?すかいらーく買収後の現在

資さんうどんの勢いを語るうえで欠かせないのが、すかいらーくグループへの加入です。

グループ加入時には74店舗でした。

2026年6月末には110店舗まで増えています。

わずかな期間で店舗網が大きく広がったことが分かります。

すかいらーくには全国規模の店舗開発、物流、セントラルキッチン、人材育成などの基盤があります。

さらに既存店舗を資さんうどんへ業態転換する手法も活用しています。

ゼロから土地や店舗を探すだけではなく、グループ内の資産を使って全国展開を進められるのは大きな強みです。

2024年まで北九州を中心とする印象が強かった資さんうどんが、全国ブランドへ変わろうとしている段階といえるでしょう。

資さんうどんは丸亀製麺を猛追する?店舗数を見ると大きな差

「資さんうどんが丸亀製麺を猛追」と聞くと、店舗数がすでに並びかけているようにも感じます。

しかし実際には大きな差があります。

丸亀製麺は国内800店舗を超える巨大チェーンです。

一方、資さんうどんは2026年6月末で110店舗です。

店舗数ではまだ数倍の開きがあります。

そのため現時点で「資さんうどんが丸亀製麺を店舗数で追い越しそう」と見るのは早いでしょう。

ただし成長率という意味では話が変わります。

丸亀製麺はすでに全国に店舗網を築いた成熟ブランドです。

資さんうどんはこれから全国への空白地を埋めていく成長段階にあります。

現在の勢いが目立つのは、この成長ステージの違いも大きいと考えられます。

丸亀製麺・はなまるうどん・資さんうどんの店舗数を比較

2026年時点で確認できる店舗数を比べると、各ブランドの現在地が分かりやすくなります。

ブランド 店舗数の目安 現在の特徴
丸亀製麺 国内800店舗超 全国規模の成熟ブランド
はなまるうどん 420店舗 再成長と店舗改革を推進
資さんうどん 110店舗 全国への急速な出店段階

店舗数だけなら丸亀製麺が圧倒的です。

一方で、新しく店舗を増やす余地では資さんうどんが大きい状況です。

はなまるうどんはその中間で、既存ブランドの再成長を進めています。

同じうどんチェーンでも経営上のステージはかなり違うのです。

丸亀製麺と資さんうどんはファミリー層にどちらが便利?

ネット上の反応で興味深かったのが、子供連れでの利用に関する意見です。

丸亀製麺のセルフ形式は、自分の好きな天ぷらを選べる楽しさがあります。

一方、小さな子供を連れている場合には事情が変わります。

荷物を持ちながら複数人分のお盆を運ぶことを負担に感じる人もいるようです。

資さんうどんについては、料理を席まで運んでもらえる点を評価する声がありました。

また、うどん以外に丼、サイドメニュー、甘味などがそろっているため、家族それぞれが別の商品を選びやすい特徴があります。

もちろん、どちらが便利かは家族構成や好みによって変わります。

しかし「セルフ体験」と「着席して食事を楽しむスタイル」という違いは、今後の競争でも重要になりそうです。

丸亀製麺の強みは店内製麺とライブ感!今も変わらない魅力

価格だけを見ると、丸亀製麺の強みを見落としてしまいます。

同社が長年重視しているのが「店内製麺」です。

全国800店舗を超える店に製麺機を置き、国産小麦を使って店内で麺を作っています。

客の目の前で麺を茹で、天ぷらを揚げる光景も店舗体験の一部です。

トリドール自身も、製麺所の雰囲気や五感で感じる体験価値をブランド戦略として掲げています。

つまり丸亀製麺は、単純な「安いうどんチェーン」だけを目指しているわけではありません。

できたての料理を目の前で感じられる価値を高めようとしているのです。

今後は、この体験価値に消費者がどこまで価格を払うかが重要になりそうです。

丸亀製麺の人件費増はなぜ?効率化だけでは解決できない理由

今回の減益で会社が挙げた要因の一つが人件費です。

飲食業界全体では人手不足が続き、人材確保のための賃金や採用コストも重要になっています。

丸亀製麺の場合はさらに、店内での調理工程そのものがブランド価値です。

粉から麺を作る。

麺を茹でる。

天ぷらを揚げる。

商品を提供する。

こうした仕事をすべて機械に置き換えれば、丸亀製麺らしさまで失われる可能性があります。

そのため店舗の効率化と、人が生み出す体験価値の維持を同時に進める必要があります。

人件費が増えたから単純に人を減らせばよい、という問題ではないのです。

ネットでは丸亀製麺について何を言っている?利用者の反応を分析

今回のニュースには非常に多くのコメントが寄せられています。

意見を整理すると、大きくいくつかのテーマに分かれていました。

価格が高く感じるという声

最も多かったのは価格についてです。

以前は安く利用できたという記憶があるため、現在の700円から900円台の商品に割高感を持つ人が見られました。

天ぷらを複数追加すると1000円前後になる点を気にする声もあります。

メニューを増やしすぎではという声

期間限定うどんやスイーツなど、商品の幅が広がったことを疑問視する意見もありました。

選択肢が増えることを評価する人がいる一方、オペレーションが複雑になっているのではないかと考える人もいます。

ただし、メニュー増加が今回の減益を直接引き起こしたという公式説明はありません。

昔のシンプルな丸亀製麺を求める声

「安い・早い・おいしい」という原点を求める反応も目立ちました。

これは丸亀製麺が長く成長してきたからこそ生じる期待ともいえます。

昔から利用している客ほど、現在の高付加価値商品との違いを強く感じるのでしょう。

味や店舗環境については意見が分かれる

麺の食感、だし、天ぷら、店舗の清掃などについてもさまざまな体験談が書かれています。

これらは個々の利用者が訪れた店舗での感想です。

全国の丸亀製麺全体の品質を示すデータではない点には注意が必要です。

一方で、価格が上がるほど消費者が味や接客、清潔さに求める水準も高くなることは考えられます。

丸亀製麺は今後どうなる?はなまる・資さんとの競争を考察

丸亀製麺が今回減益したからといって、すぐに経営不振と考えるのは適切ではありません。

2026年4月から6月の売上収益は前年同期を上回り、第1四半期として過去最高です。

国内には800店舗を超える店舗網があります。

ブランド認知度でも依然として大きな存在です。

ただし、6月と7月に客数が前年を下回ったことは今後も確認する必要があります。

消費者が求めているものが「とにかく安いうどん」なのか。

「多少高くても店内製麺のおいしさ」なのか。

「家族で利用できる便利な食事処」なのか。

ここで3社の方向性が分かれ始めています。

丸亀製麺は店内製麺やできたてを軸にした体験価値。

はなまるうどんは日常使いできる定番商品と店舗改革。

資さんうどんは豊富なメニューと幅広い利用シーンを武器に全国展開を進めています。

これからのうどん業界は「安い店が勝つ」という単純な競争ではなくなりそうです。

価格、味、サービス、店舗体験、利用しやすさ。

消費者がどの価値を選ぶかによって、3社の勢力図も変わってくるでしょう。

丸亀製麺が減益した理由と3社比較まとめ

丸亀製麺が2026年4月から6月に減益した最大のポイントは、売上低迷そのものではありません。

売上収益は前年同期比3.2%増えましたが、人件費などのコスト上昇を吸収しきれず、事業利益が16.0%減りました。

一方で、6月は既存店客数が9.9%減り、7月も4.9%減となっています。

そのためコストだけでなく、今後の客数推移にも注目する必要があります。

  • 丸亀製麺は増収ながら人件費などの影響で減益
  • 2026年1月に一部商品の値上げを実施
  • 値上げ直後から客数が一貫して減ったわけではない
  • 6月と7月には既存店客数が前年割れ
  • はなまるうどんは定番の低価格商品を残しながら再成長
  • 資さんうどんはすかいらーく傘下で全国出店を加速
  • 店舗数では丸亀製麺が現在も圧倒的に多い

特に重要なのは、丸亀製麺、はなまるうどん、資さんうどんが同じ戦い方をしていないことです。

丸亀製麺は「打ち立て・できたて」という体験。

はなまるうどんは日常的に利用できる価格と定番。

資さんうどんは豊富なメニューと家族でも利用しやすい食事体験。

それぞれが異なる強みを打ち出しています。

丸亀製麺の減益は確かに気になる数字です。

しかし、売上まで大幅に落ち込んだわけではありません。

「丸亀製麺から客が完全に離れた」と判断するにはまだ早く、今後の客数と利益率がどう動くのかを見る必要がありそうです。